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山懸会長より

・ 山縣会長からの、お話です。母校のこと、桐創会のこと・・・のみならず、いろんな話が飛び出すかも。
・ 更新は随時、不定期となります。どうぞお楽しみに!
日本の”感性”は世界の”感性”にあらず
2012/12/01

 島国である日本は常に海を挟んだ隣国との領土問題を抱えていますが、こと今年はその問題が大きくクローズアップされ、それどころか中国国内における反日運動は多くの邦人が生命の危険にさらされるなど民衆運動の域を超えた暴走が起きています。
 そもそも今年はあの“平和・スポーツの祭典”であるオリンピック(ロンドン)で起きた韓国のサッカー選手による無意識のパフォーマンスを切っ掛けに、日本を取り巻く領土問題を世界中の多くのマスコミに取り上げられ、その関連報道がインターネットという現代の媒体を経由して、意図しない広がりを見せたことから、近年にない関係各国との摩擦が激化したことがもたらした結果とも思います。また、この諸問題は資源を持たない島国日本にとってアキレス腱あり、国際社会と共存・共生・共成を願望する私たちにとって逃げられない問題といえるのです。
 一方、私たち茗溪学園の第一期生には、この諸問題に特別な感情を持つものが多くいるのです。それは開学当初から『世界に羽ばたく茗溪生』を見学の理念に掲げ、第一回目の海外研修は台湾を予定していましたが、当時の国際情勢の急変により、断念せざるを得なかったからです。少々ここで当時を振り返りますと、

《中国において華国鋒が失脚し実権派のケ小平が復権すると、中国を現代化するための「四つの基本原則」を打ち出して改革開放路線への「大転換」が行なわれました。当時の日本政府はこれを高く評価し、大平正芳訪中を機に政府開発援助の名目で中国に大規模な円借款を行って中国の計画経済に大きく貢献したのです。そして1980年代の日中両国は相互補完的な「蜜月期」へ展開しました。それに反感を持ったそれまで友好関係にあった台湾との間で摩擦が生じ、光華寮訴訟や尖閣諸島問題へと発展したわけです。一方で歴史教科書の記述を巡る問題や靖国神社公式参拝の問題が起きたのもこの時期といえます》

 この突然発生した台湾との関係悪化が大きな要因となり、それまで準備を進めていた台湾への海外研修が断念させられたわけです。まさに”恩を仇で返された”ともいえるのです。
 そして、私情になりますが、私は日本や海外の歴史ドラマやドキュメントを好んで観ますが、中でも多くの中国や韓国の大河ドラマ見ています。そして、日本人としていつも違和感を覚えることがあるのです(完全な私情ですが・・・)。それは大河ドラマというモチーフの性格・特性上、多くの場合に隣国との戦い〔支配争い〕が背景とされ、多くの戦場シーンが繰り広げられますが、相手国(敵対国)の『民(農民)』しかも『老若男女(幼い乳幼児も含め)』の残虐な殺戮シーンが目に飛び込んでくるのです。これは日本の大河ドラマではあまり表現されないことです。
 しかし、私たち日本人は”敵に塩を送る””情けは人のためならず”などに表現される”日本の感性””日本のIdentity”として、未来永劫にわたって忘れてはならないとも思います。

(「桐創だより」より)

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